Google Search Console でサイトマップが「取得不能」になる原因:www ありと www なしはプロパティが別扱い
サイトマップを登録したのに「取得不能」のまま。www あり・なしで GSC のプロパティが分かれていて、間違ったプロパティに登録していたのが原因だった。
サイトマップを登録したのに GSC のステータスが変わらない。sitemap.xml 自体はブラウザで開けるのに通らない、という詰まり方をしたときの話。原因は www あり/なしのプロパティの取り違えだった。
どういう症状で気づくか
- GSC の「サイトマップ」レポートのステータスが「取得できませんでした」のまま動かない
- 「成功しました」にならず、何日経ってもインデックス登録ページ数が増えない
- ブラウザや
curlで sitemap.xml を直接開くと、中身は正しく返る - 構文エラーも 404 も出ていない。サーバー側には問題が見当たらない
サイトマップ自体が壊れていれば構文エラーが出る。ファイルが無ければ 404 が返る。そのどちらでもなく「取得できませんでした」だけが続くなら、ファイルの中身ではなくどのプロパティに対して送ったかを疑うほうがいい。
原因:www あり/なしは別プロパティ
GSC では https://example.com(www なし)と https://www.example.com(www あり)が別々のプロパティとして扱われる。同じサイトに見えても、GSC の内部では別物だ。
カノニカルが www あり側なのに、サイトマップを www なし側のプロパティに送っていると噛み合わない。送り先のプロパティから見て、登録した URL のホストが自分の管轄外になるためだ。逆向き(カノニカル www なし、登録先 www あり)でも同じことが起きる。
robots.txt によるブロックや構文エラーで同じステータスになることもある。ただしそれらは sitemap.xml を直接開けば気づきやすい。中身に問題が無いのに通らない場合は、まずプロパティとホストの一致を確認する。
解決策
プロパティとサイトマップのホストを揃える。
- GSC で自分のサイトのカノニカル(200 を返す側)がどちらか確認する
- そのホストでプロパティを作成・または選択する
- そのプロパティにサイトマップを登録する
カノニカル: https://example.com(www なし)
→ GSC プロパティ: https://example.com
→ サイトマップ登録: https://example.com/sitemap.xml ✅
カノニカル: https://www.example.com(www あり)
→ GSC プロパティ: https://www.example.com
→ サイトマップ登録: https://www.example.com/sitemap.xml ✅
両方のプロパティを持っていても、両方にサイトマップを送る必要はない。カノニカル側だけで足りる。
ドメインプロパティと URL プレフィックスの選び分け
このホスト取り違えを根本から避けたいなら、プロパティの種類を見直すという手がある。GSC のプロパティには 2 種類ある。
URL プレフィックスプロパティ … https://www.example.com のように、プロトコルとホストまで含めて 1 つを登録する。www あり/なし、http/https がそれぞれ別プロパティになる。今回詰まったのはこの方式で送り先を間違えたケースだ。
ドメインプロパティ … example.com をドメイン単位で登録する。www あり/なしも http/https も全バリアントを 1 つにまとめて扱える。ホストの取り違えという問題自体が起きなくなる。
選び分けの目安はこうだ。
- ドメインプロパティ向き … サブドメインやプロトコルの揺れをまとめて見たい。今回のようなホスト取り違えを構造的に潰したい。確認は DNS レコードで行うため、DNS を触れる環境なら手間も少ない
- URL プレフィックス向き … 特定のホストやパス配下だけを切り出して見たい。DNS を触れず HTML ファイルや meta タグでしか所有権確認できない。あるいは www と非 www でデータを分けて観察したい
迷うなら、ドメインプロパティを 1 つ作っておくと取り違え系のトラブルは起きにくい。
補足
- サイトマップ内の URL は絶対 URL で書くのが推奨されている。
https://example.com/pageとhttps://www.example.com/pageが混ざると評価が分散しうる - 所有権確認や解析タグも apex/www の設計に引きずられる。カノニカルを決めたら、サイトマップ・robots.txt・各種確認のホストを揃えておくと後で混乱しない